平面図形の円も立体図形の球も「円」という共通の「かたち」を持っています。円という図形の特徴と円の書き方、性質などを学習する単元です。1年の「いろいろな形」で学んだ「ころがる」という性質や2年の「はこの形」との違いなどにも気づかせたいですね。
@円や球の共通の性質の理解
A円のかきかたとコンパスの使い方
B円や球の中心・半径・直径の意味
C円を使ったいろいろな模様づくりの楽しさ
こま遊びで使う「まるい円」のかきかたを考えさせます。
「まるい円」をきれいにかくために、
3つの円のかき方を選ばせます。
@厚紙と押しピンを使って 円をかく
A糸と押しピンを使って 円をかく
えんぴつのしんに糸をひっかけます
Bコンパスを使って 円をかく
選ぶ活動を取り入れて考える力を
伸ばしたいと思います
(自己選択・自己決定を大切に)
「まるい円」は、
@厚紙を使う方法、
A糸を使う方法
でも書けますが、
Bコンパスを使うと、
はやく、きれいで正確な円が書ける
ことに気づかせます。
きれいで正確な円を書くためにコンパスの使い方を教えます。
動画を見せてから
実際にコンパスを使って円を書かせます
コンパスの使い方アニメ↓
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
注意することは、「下敷きを外して針をさすこと」と「鉛筆を固定するねじをしっかり止めること」です。
初めのうちは、コンパスの針がすぐ外れたり、円を書く線がかすれたりしますが、何度も練習させて 慣れさせましょう。
コンパスは1回転だけします。何度も回転させるとコンパスの足の開きが変わって線がズレますので 気をつけましょう。
1枚の紙の上ではなく、ノートなど厚みのある紙で練習します。コンパスの針がしっかりささって動かないようにします。
円に関する名称を教えます
@コンパスでかいたまるい形を円(えん)といいます
A円のまん中の点を円の中心(ちゅうしん)といいます
B中心から円のまわりまでひいた直線を円の半径(はんけい)といいます
「円」「中心」「半径」の定義は、今後の算数学習の基礎となる語句なのでしっかり確認させましょう。
コンパスを使って半径5cmの円を書かせ、円の中心や半径の意味を考えさせます。
円のかきかたを見てみましょう
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
円が書けたら、中心から円のまわりに線を何本かひいて、長さをはかってみましょう。
どこも5cmであることに
気づかせましょう。
円の半径と中心のひみつ
ひみつ1
1つの円では、半径はみんな同じ長さです。
ひみつ2
円の中心から円のまわりまでは、どこも同じ長さです。
円の中心のみつけ方を考えさせ、円の直径の意味や直径と半径の関係を理解させます。
下の動画から、円の中心の見つけ方に気づかせ、直径の意味や直径と半径の関係を考えさせます
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
円の中心を通って、まわりの線からまわりの線まで、ひいた直線を直径(ちょっけい)といいます。直径は、半径の2倍です。
このことも今後の算数学習の基礎となる語句なのでしっかり確認させましょう。
下の図を見て 答えましょう
1辺が10cmの正方形の中に ぴったり
円が書いてあります。
答え
半径は 5cm
直径は 10cm
@は 5cm
Aは 10cm
@は半径なので 5cm
Aは直径なので 10cm
次のページに掲載していること
@コンパスを使った円の模様づくり
Aコンパスを使った長さのくらべ方
B球の説明とその性質
アニメ作成協力「動くイラストフリー素材」
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